1. TOP > 
  2. 療育の転職コラム > 
  3. 療育のお仕事 > 
  4. 療育の仕事のやりがいや魅力について

療育の仕事のやりがいや魅力について

療育の仕事は辛いといわれることもあります。
それでも多くの人や職業が療育には関わっているのは、療育に魅力ややりがいを感じているからではないでしょうか。
ここでは療育のメリットやデメリット、子どもや保護者への接し方、療育の仕事のやりがいや魅力お伝えしていきます。

療育のメリット・デメリット

療育にもメリットとデメリットがあります。
療育を受ける側だけではなく、提供する側もそのメリットとデメリットがあることを理解しておくと、子どもたちやご両親の立場に立って考えることができるようになり、実際の現場でも役に立ちます。

療育のメリット

療育のメリットは今までできなかったことができるようになる、苦手なことを克服できるようになる、生活に必要な基本的な動作ができるようになる、人とのコミュニケーションが円滑にできるようになるといった効果が出てくることです。
もちろんすべての子どもたちに同じような効果があるとは限りません。

子どもたちの持っている障害もそれぞれ違いますし、改善してくるペースも個人差があります。
ですが、じっくりと適切なケアを行い、長い時間をかけて見守ることで間違いなく成長していきます。

メリットは子どもだけではなく、保護者にもあります。
子どもが療育に通うことでスタッフとも関わることになりますので、そのつながりを通して子どもとの適切な関わり方や働きかけ方を学べます。
そのため、子育ての負担が減っていくことになるのです。
中には療育に通うことに抵抗がある子どもさんや保護者の方もいらっしゃいます。
ですが、実際に通い始めることで「療育に通って良かった」と感じる人も少なくないのです。

療育のデメリット

療育にはメリットもありますが、少なからずデメリットもあります。
一番の懸念となりそうなのは、子どもにとってストレスになることです。
子どもの中には繊細で突然の環境の変化についていけず、ストレスを感じてしまいかえって逆効果になる子どももいます。

また、ほかのデメリットとしては、療育での費用がかかったり、ケアするスタッフが子どもに合わなかった場合は効果が望めないことなどが挙げられます。
療育で大切なことは、子どもの考えや気持ちを無視して、無理矢理子どもを普通の子に治そうとしないように気をつけなければならないということです。

療育での子どもや保護者への接し方

療育では治療と教育のため、お子さんを施設などで預かることになりますが、ケアが必要なのは子どもだけではありません。
時には保護者のほうにも子どもの接し方などについて、アドバイスが必要なこともあります。
具体的にどのような接し方が適しているのでしょうか。

子どもたちへの接し方

子どもが持つ障害はそれぞれで、一人ひとりのペースに合わせて接してあげるのが基本になります。
療育を行うときは、個別支援計画に基づいてケアを行なっていきますが、支援はゆっくりと進んでいくのが普通です。
できないことが多かったり遅かったりするときでも、そこにばかり注目してしまったり、できるように無理強いしてしまってはいけません。

思ったようにケアが進まないのは、環境が問題になっている可能性もあります。
慣れない環境で子どもが緊張してしまい、上手く動けなくなっていることもあるのです。
子どもの気持ちに共感するように努め、環境を整えてあげ、さらに辛抱強くできるまで待ってあげることが重要になります。
否定的な表現を使うのを避け、肯定的な言葉で前向きな気持ちにさせてあげましょう。

そして、できたときにはできたことをしっかり褒めてあげて、子どものやる気や自信を失わないように心がけなければなりません。
もちろん一人ひとりにそのような対応をするのは簡単なことではありませんが、その子のペースをよく観察して合わせてあげるようにします。

保護者の方への接し方

発達に遅れのある子どもの親御さんは、子どもについての悩みを多く抱えてらっしゃる方が少なくありません。
そのため、そういった不安から相談を受けることもあるかと思います。
そういったときに子どもとどのように接していけばいいか、療育について保護者でもできるようなことをアドバイスするなど、悩みを解決できるようにレスパイトケアを行うのも療育を提供する側の仕事となります。

保護者の方は子どものどういった部分が問題なのかわかっていないこともあります。このときに療育で培ってきた経験から、療育の視点から見たアドバイスが役に立つことがあります。
普段からその子どものことも療育的な視点から見ていますので、親御さんよりも多くの改善点に気づくことができるのです。

療育の仕事のやりがいや魅力を感じるときは?

何かの仕事を始めるとき、重要なものの一つはやりがいや魅力です。
療育の仕事にやりがいや魅力を感じるときはどのようなときなのでしょうか。

子どもの成長を実感できたとき

療育を行う施設では基本的に少人数の子どもたちを受け入れているため、一人ひとりとじっくり関わることになるのが普通です。
そして深く関わってケアを続けていき、その結果として子どもの成長をしっかり目で見て実感できたとき、やりがいを感じる人が多いようです。
障害を持っている子どもの親御さんやほかのスタッフと共に協力して発達課題を克服したときに、達成感や喜びを共有できるのですね。

子どもの障害によっては、克服するのが難しいものも少なくありません。
療育は個別支援計画に沿って行われますが、その計画どおりに上手くいかないこともあります。
そんな厳しさがあったからこそ、余計に克服できたときの喜びも大きくなるのです。
子ども一人ひとりと密接に関わりができると、障害を克服するために支援をしたいといく自覚が生まれ、それによっても達成感が大きくなります。

保護者の方に喜んでもらえたとき

療育支援を続けていると、子どもだけではなく、保護者の方からも感謝されることがあります。
療育の効果が出てくると子どもができることが増えていきます。
それは保護者にとっても喜びで、さらに保護者の育児の負担も軽くなっていくため、その結果感謝されるのですね。

子どもの笑顔を見ることができたとき

療育ではさまざまなトレーニングや日々の活動を行いますが、なかなか人と関わることができな子どももいます。
そういう子どもたちも活動を続けていく中で、次第に心を開き笑顔で楽しめるようになっていきます。
そうやってコミュニケーションを学んでいき、社会で活動していく力になっていくことが喜びになるようです。

子どもたちが自分のできることを見つけたとき

入職して初めて支援をするときなどは、利用者の子どもたちと接するときに
「本当にこれでいいのか?」
という迷いを感じながら行うこともあります。
一方、子どもたちのほうも自分のやっていることが正しいのか、ちゃんとできているか、怒られはしないかなど不安に思っている子もいます。

そのため、ちゃんとできているということ、自分でもできるのだということをじっくりと実感できるように導いてあげます。
そうして自分でできるようになって、自信を持ってくれることもケアする側にとってはやりがいにつながっていくのです。
療育の仕事は発達に遅れのある子どもだけではなく、そのご両親の支援も行うことになります。
保護者の中には自分の子どもを療育へ通わせるメリットやデメリットを考慮したうえで、不安を抱えながら来られる方もいらっしゃいます。
そうした中であたたかい支援をじっくり時間をかけて提供することで、少しずつやりがいを見出していける仕事が療育なのです。

療育bizは、全国に対応している療育専門の転職サイトです。
療育業界出身のコーディネーターが最適な求人のご提案をさせて頂きます。

お気軽にお問い合わせください

求人を提案してもらう(無料)