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専門的支援加算とは?放課後等デイサービスに与える影響を解説

令和3年の法改正で、専門的支援加算が創設されましたが、正しく理解できていますか?放課後等デイサービスと児童発達支援には違いがあり、影響や対応方法も変わります。そこで今回は放課後等デイサービスにおける専門的支援加算を徹底解説。概要からメリット・デメリット、具体的にどう対応すべきかもお伝えします。法改正があったけど理解できていない方や、どうすればよいかわからない方は、最後までご覧ください。

令和3年改正で創設された専門的支援加算とは

専門的支援加算とは、専門的支援を必要とする児童のために専門職を配置している事業所を、評価するシステムです。令和3年に法改正があり、利用者に手厚いサービスを提供するために、制度として設けられました。専門的な支援をするためには、基本的な人員配置に加えて、専門的な人員を配置することが必要と考えられているためです。
専門的支援加算の創設は、放課後等デイサービスにも影響があるため、概要をわかりやすく解説します。要件はもちろん、必要な単位数や、放課後等デイサービスと児童発達支援の違いまで知ることができます。専門的支援加算の概要を理解できていない方、加算要件や細かい疑問がある方は、以下で確認しましょう。

専門的支援加算の要件

放課後等デイサービスでは、具体的に以下の専門職が配置されると、評価されます。

・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
・心理指導担当職員
・国リハ視覚障害学科履修者

以上の資格を持つ人材を1以上、事業所に配置すると、専門的支援加算対象になります。(1以上とは常勤換算数)なお児童発達支援と放課後等デイサービスの要件とは違うため、注意しましょう。

専門的支援加算の単位数

専門的支援加算の単位数は、提供するサービスによって変わります。放課後等デイサービスの場合は重心以外と重心にわかれており、必要な単位数は以下の通りです。

・放課後等デイサービス(重心以外):75~187/日
・放課後等デイサービス(重心):125~374/日

放課後等デイサービスと児童発達支援の違い

放課後等デイサービスと児童発達支援は要件も必要単位数も違います。

まず要件の違いです。児童発達支援では5年以上の保育士や児童指導員が認められていますが、放課後等デイサービスでは認められていません。なぜなら児童発達支援では未就学児の支援を行うため、特に専門的かつ個別的な支援が必要なためです。また専門的支援加算により理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理指導担当職員、国リハ視覚障害学科履修者を配置している場合は、特別支援加算を算定できないという違いもあります。

つぎに単位数の違いです。児童発達支援に必要な単位数は以下の通りです。

・児童発達支援(センター):15~93/日
・児童発達支援(センター以外):49~374/日

放課後等デイサービスと児童発達支援を混同しないよう、注意してください。

専門的支援加算に関するよくある疑問

専門的支援加算に関するよくある疑問を以下で解説します。心理指導担当職員の定義や、多機能事業所の場合の配置方法も知ることができます。以下で細かい内容を把握しましょう。

心理指導担当職員とは?

心理指導担当職員は以下の規定を満たすものと定められています。

学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。)若しくは大学院において、心理学を専修する学科、研究科若しくはこれに相当する課程を修めて卒業した者であって、個人及び集団心理療法の技術を有するもの又はこれと同等以上の能力を有すると認められる者 (“厚生労働大臣が定める児童等(平成 24 年厚生労働省告示第 270 号)”) 

つまり心理指導担当職員は、人材確保の観点も考慮し、公認心理士等の資格保有者に限定されていません。ただし大学や大学院において、心理学を専修し、卒業する必要があります。単純に心理学の単位を取得するだけでは、要件に該当しないため注意が必要です。

引用:https://www.pref.ehime.jp/h20700/fukushi/jigyousyaoshirase/ji_syoushiki/documents/21zizidoutour011001.pdf

多機能事業所の場合はどうなる?

時間帯によって放課後等デイサービスと児童発達支援に分かれている事業所の場合、専門的支援加算で算定する専門職は、常勤換算で1以上配置する必要があります。たとえば午前中は児童発達支援、午後は放課後等デイサービスとしてサービス提供している場合、午後の時間も常勤換算で1以上の専門職を配置しなければなりません。
また多機能型事業所で、保育士として5年以上児童福祉事業に従事した者を配置している場合、報酬の算定は児童発達支援のみ可能です。常勤換算の時間には放課後等デイサービスに従事した時間も含めることができますが、報酬の点で変わるため注意してください。

専門的支援加算に関する記録は必要?

専門的支援加算に関する特別な記録は不要です。専門的支援加算は配置するだけでは不十分で、記録が必要だと思われる方もいますが、基準上そのような記載は求められていません。通常記録を行い、保護者とコミュニケーションを取り、5年間保管しておくことで専門的支援加算の要件も問題なく認められます。

放課後等デイサービスからみたメリットデメリット

専門的支援加算が創設されたことによる、メリットとデメリットを解説します。概要はつかめたけど、実態がつかめない方は、メリットデメリットを知ることで解決するかもしれません。

放課後等デイサービスにとってのメリット

専門的支援加算の創設によって、専門的支援加算を取得していることがブランド化することがメリットと考えられます。保育士は試験に合格すれば取得できますが、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、心理指導担当職員、国リハ視覚障害学科履修者はすべて学校に通わなければ取得できません。また公認心理士に関しては、大学院を卒業しなければ取得できません。つまり今後、専門職員の配置をしなければ専門的支援加算を取得できないことを考えると、より専門的で優秀な人材が集まっている事業所と認められます。専門的支援加算を取得していることで、専門性の証明が簡単にできるようになります。以前までは事業所ごとに専門家の配置をアピールする必要がありましたが、以後そのような必要はなくなるでしょう。利用者の目線になっても、専門家が多く配置されている放課後等デイサービスは、安心できます。積極的に専門的支援加算を取得して、ブランド力をアピールしましょう。

放課後等デイサービスにとってのデメリット

放課後等デイサービスのデメリットは、保育士や児童指導員のキャリアアップが困難になる点です。児童発達支援と違い、放課後等デイサービスでは保育士や児童指導員が専門職から外れています。つまり保育士や児童指導員は、再度学校に通いなおして専門性を磨かなければ、専門的支援加算の対象資格を得られません。放課後等デイサービスでも保育士や児童指導員のキャリアアップを考えたい場合、部分的に児童発達支援を展開することをおすすめします。

放課後等デイサービスにおける専門職員の求人

放課後等デイサービスでは、積極的に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士等の専門職員を募集しています。加算対象の方は給与アップが実現する可能性もあります。以下で給与アップの見込める求人例を紹介するため、専門職の方は好待遇の求人を見つけましょう。

【埼玉県】年間休日120日以上!作業療法士を募集中の放課後等デイサービス

年間休日120日以上で、ライフワークバランスが取りやすい放課後等デイサービスです。月給は正職員で月給 275,000円〜360,000円ですが、専門的支援責任者は条件によって月給335,000円〜360,000円とアップします。福利厚生も充実しており、他社にはないサポート体制が整っています。産休・育休の取得実績が多数あり、ライフステージが変化していっても安心して働き続けられる点も魅力です。平均残業は10時間以内で持ち帰り仕事もないため、子育て中の方や忙しい方にもおすすめの環境。大手企業で安定して働きたい方にとって、よい職場でしょう。

【月給】
(正職員)月給 275,000円〜360,000円
(専門的支援責任者)※条件あり 月給:335,000円〜360,000円
給与内訳
・基本給 194,000円〜216,000円 ・固定残業代 46,000円〜49,000円(20時間分)
・事業所手当 10,000円 ・資格手当  25,000円 ・専門手当 60,000円

【仕事内容】
・作業療法士業務全般
・療育を行う必要があると認められる未就学児へ指導他、成長の手助け
・個別支援計画の作成、更新(知識を活かしたプランニング)
・保護者様に対してセミナー
・関係機関との関係構築

【勤務時間】
9:00〜18:00(実働8時間/休憩1時間)
※残業月平均10時間程度

【休日】
・年間休日120日以上
・週休2日(シフト制)
※祝日の休日出勤がありますが、振替休日もしくは休日出勤手当が取得できます
◆長期休暇
夏季休暇(3日)
年末年始休暇
有給休暇(時間有給制度)
特別休暇
産休・育休取得実績あり

【福利厚生】
・社会保険完備
・賞与あり
・交通費支給
・住宅手当
・年収400万円以上可能

【千葉県】2021年オープンの新しい放課後等デイサービスで理学療法士を募集中

資格を活かして働ける放課後等デイサービスです。全国に展開している大きな会社が運営しているため、福利厚生は充実しています。社会保険はもちろん完備、育休や産休も取りやすい職場です。このような環境のため、女性にもおすすめ。
月給は正職員で月給 275,000円〜360,000円です。ただし専門的支援責任者は条件によって月給335,000円〜360,000円とアップします。基本給に加え、残業代、資格手当、専門手当が加算されるため、好待遇をお望みの方は、必見の求人です。

【月給】
(正職員)月給 275,000円〜360,000円
(専門的支援責任者)※条件あり 月給:335,000円〜360,000円
給与内訳
・基本給 194,000円〜216,000円 ・固定残業代 46,000円〜49,000円(20時間分)
・事業所手当 10,000円 ・資格手当  25,000円 ・専門手当 60,000円

【仕事内容】
・理学療法士業務全般
・療育を行う必要があると認められる未就学児へ指導他、成長の手助け
・個別支援計画の作成、更新(知識を活かしたプランニング)
・保護者様に対してセミナー
・関係機関との関係構築

【勤務時間】
平日 10:30 ~ 19:30
土日祝 9:00 ~ 18:00
※実働8時間/休憩1時間
※残業月平均10時間程度

【休日】
・年間休日120日以上
・週休2日(シフト制)
※祝日の休日出勤がありますが、振替休日もしくは休日出勤手当が取得できます
◆長期休暇
夏季休暇(3日)
年末年始休暇
有給休暇(時間有給制度)
特別休暇
産休・育休取得実績あり

【福利厚生】
・社会保険完備
・育休産休制度
・家族/住宅手当(入社1年後かつ条件あり)
・資格取得補助(条件あり)
・福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」の利用(試用期間終了した職員が対象)

専門的支援加算を理解しよう

放課後等デイサービスでも専門的支援加算に対応すれば、ブランド力も上がり、信頼につながります。制度としても専門性を活かしてお子様の療育に力を入れようとしています。サービスを提供する放課後等デイサービスも、専門性の高い人員を配置し、よい環境をつくりましょう。また専門職の方は、専門性を活かしながら給与アップもかなうチャンスです。専門的な職業として、長期的に安定して働くことができます。この記事で徹底的に専門的支援加算の概要を理解してください。
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