1. TOP > 
  2. 療育の転職コラム > 
  3. 療育のお仕事 > 
  4. 児童指導員が活躍できる場について

児童指導員が活躍できる場について

児童指導員は、児童発達支援において代表的な職業だといえます。
そして児童指導員が活躍できる児童福祉施設もいくつかの種類があります。
これらの施設がそれぞれにどんな特徴を持っており、どんな役割があるのでしょうか。
各施設の違いを知って、入職の際に役立てていきましょう。

児童指導員について

児童指導員は、障害を持った子どもたちの生活支援や、児童福祉施設などの施設で家庭の事情で支援を必要としている子どもたちに対して、社会で順応していけるように訓練などを行うのが、おもな仕事です。

児童指導員が働ける施設にはいくつかの種類がありますが、基本的にどの施設でも、子どもが将来自立した生活を送れるように支援を行なっていきます。

児童指導員が活躍できる施設

児童指導員が働ける施設はいくつかあり、大きく分けると障害児入所施設、障害児通所施設、児童養護施設、乳児院、児童発達支援センターなどがあります。
障害児通所施設は、知的障害あるいは発達障害などの障害を持つ子供たちが療育のために通う施設で、児童発達支援と放課後等デイサービスなどがあります。

児童発達支援

児童発達支援は、小学校就学前までの障害を持つ子どもを支援するための施設です。
児童発達支援は、親と子どもが一緒に通う形式のものと、母子分離型といわれる子どもが一人で通う形式のものがあります。
個別で療育を受けるなら1度の通所で1時間、集団で療育を受ける場合は2〜4時間ほどが目安ですが、施設によってもさまざまです。

放課後等デイサービス

放課後等デイサービスは、2012年に誕生したまだまだ新しい福祉サービスです。
障害を持つ子どもに対してレクリエーションや生活で必要な機能の訓練などを日帰りで提供している施設になります。
「放課後等」という名称からもわかる通り、子どもが主に放課後に通う形の施設です。

このサービスが誕生する前、障害を抱える子どもの両親は、子どもの学校が終わった後や、ゴールデンウィーク・夏休みといった長期の休みの時に子どもを預ける場所がなく、フルタイムの仕事に専念できないというのが問題でした。
ですが、この放課後等デイサービスによってフルタイムの勤務が可能となり、かつ生活機能訓練などの支援を行なってもらえるため、このサービスは瞬く間に広がっていったのです。

障害児入所施設

障害児入所施設は、障害のある子どもが入所して日常生活の指導を受けたり、自活のために必要な技能や知識を学べる施設です。
福祉サービスを行う「福祉型と、福祉サービスに合わせ治療も一緒に行う「医療型」の2種類に分かれています。
また、障害児の保護を目的とするケースもあります。

児童養護施設

児童養護施設(養護施設)は、死別・病気・離婚などが原因で保護者のいない子どもや、いても虐待を受けている子どもなど、養護を必要としている子どもを支援していく施設です。
支援は入所しているときだけ行うのではなく、退所後も自立していけるように相談したり、援助を受けたりすることができます。

乳児院

乳児院は0歳〜1歳未満までの乳幼児をケアするための施設になります。
保護者から虐待を受けていたり、死亡や病気により子どもの面倒をみられないときに預かって支援を行うのが一般的です。
基本的には乳幼児が対象ですが、必要であると判断されれば就学前(6歳まで)でも受け入れ可能となっています。

児童発達支援センター

児童発達支援センターは、就学前(6歳まで)の障害を持った子どもたちを支援するための施設です。
日常生活をしていくうえで必要な自立支援を提供したり、機能トレーニングなどを行います。
「医療型」の児童発達支援センターは治療を併せて行い、「福祉型」は福祉サービスを行います。

児童福祉施設における主要な仕事内容

児童指導員が活躍できる施設をご紹介しましたが、各施設に共通している主な仕事内容は子どもたちの支援だけとは限りません。
一体どのような仕事内容になっているのか、みていきましょう。

個別支援計画を元にケアを行う

児童発達支援では、基本的に個別支援計画というものを子ども一人ひとりに対して作成し、それに沿って支援を行なっていきます。
例として、運動機能の向上のためのトレーニング、日常的な動作のトレーニング、コミュニケーションの円滑化、就学のための準備などのスケジュールが組まれています。

ほとんどのトレーニングは、遊びを通して行われることが多いです。
運動機能のためのトレーニングは、トランポリンやダンスなどで行うこともありますし、コミュニケーションの練習についても、子どもたちが嫌にならないように室内遊びなどを通して行なっていきます。
また、手先の機能を向上させるために、折り紙などを用いることもあります。

支援計画は子ども一人ひとりに用意されていますが、個別に行う支援だけではなく、ときには数人とグループになって行うこともあります。
ほかに保護者の方が一緒になって行うプログラムもあります。

個別支援計画の作成や相談など

児童発達支援は、単純に子どもたちに接するだけではありません。
例えば、支援のために重要な個別支援計画の作成があります。
個別支援計画は子ども一人ひとりがそれぞれ目標を達成できるように、具体的な支援方法や課題などが記載されたものです。
個別支援計画の作成は、一般的に児童発達支援管理責任者が行うことになっています。
ほかにも支援記録の作成などの事務作業のほか、子どもの送迎や保護者対応などのケアも行います。

1日の仕事の流れ(例)

あくまで一例ですが、児童発達支援での1日の仕事の流れをご紹介します。

送迎
児童の健康をチェック
手洗い、うがい
着替え、排泄支援など
それぞれの子どもへの個別支援
給食・おやつの提供
着替え、お片づけ
日報の作成
送迎

各施設での主な仕事内容

児童指導員が働く施設にはいくつかの種類があるため、その施設によっても仕事内容は異なります。
ここでは児童指導員が各施設でどのような業務を行なっているのかを、大まかに紹介します。

障害児通所施設、障害児入所施設での仕事内容

障害児通所施設と障害児入所施設での仕事は、送迎があるかないかぐらいでほとんど同じです。

個別支援計画に沿って療育を行う
学習のサポート
保育園、学校、医療機関など関係機関との連携業務
事務作業(支援記録の作成など)
保護者対応、レスパイトケアなど
送迎

児童養護施設

自立支援計画の作成
保育園、学校、医療機関など関係機関との連携業務
生活指導や学習指導
日常生活の支援
進学や就労のためのサポート
心理的なケア
早期退所に向けた保護者との面談など

乳児院

子どもの健康確認
おむつ替えやミルクなどの食事・入浴介助
自由保育、集団保育での遊び
絵本の読み聴かせ
トイレトレーニング
寝かしつけ
子どもと保護者への援助

児童発達支援センター

子ども一人ひとりに合ったリハビリ・療育などを提供
食事・着替え・排泄などの介助
保護者対応、報告など
送迎
児童発達指導員が活躍できる場所は数多くあり、児童発達支援を行う施設も年々増えています。
そしてそれは同時に、支援を必要としている子どもたちが増えているということでもあります。
しかし、自分の望む支援が提供できる施設でなければ、子どもたちに十分な支援を提供することはできません。
これらの児童福祉施設の違いをよく知って、自分が生き生きと働けるように施設選びをしていきましょう。

療育bizは、全国に対応している療育専門の転職サイトです。
療育業界出身のコーディネーターが最適な求人のご提案をさせて頂きます。

お気軽にお問い合わせください

求人を提案してもらう(無料)