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サービス管理責任者の転職理由で多いのは?転職先の探し方や求人を探すポイントも解説

悩んでいる女性
サービス管理責任者として勤めているなかで、現状では満足できず転職を希望する人もいるでしょう。しかし、なかには「こんな理由で転職するなんておかしいのかな」と悩んでしまう人もいます。

今回はサービス管理責任者の退職理由で多い5つの悩みについて解説します。合わせて、サービス管理責任者が転職先を探す方法や、退職・転職活動のタイミングなどについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

サービス管理責任者の仕事は大変?退職理由で多い5つの悩み

サービス管理責任者は、障害福祉を利用する人に質の高いサービスを提供するため、さまざまな業務を担う管理職です。多岐にわたる業務を担うなか、以下のような理由が原因で転職を希望する人もいます。

最初に、サービス管理責任者の退職理由で特に多い5つの悩みについて紹介していきます。

悩みその1.業務量が多い

サービス管理責任者の担う業務は広範囲に及びます。一般的には、以下の業務を担うケースが多いです。
  • 個別支援計画書の作成
  • 利用者へのアセスメントの実施
  • 利用者のモニタリングと評価
  • 介護・福祉スタッフへの教育と管理
  • 外部機関との連携
個別支援計画書は1人の利用者につき1つ必要なため、これだけでも大変な業務です。さらに、介護・福祉スタッフの管理や外部機関との連携など、さまざまな業務を平行して担う必要があります。

あまりに業務量が多く、毎日疲弊してしまうというサービス管理責任者も少なくありません。特に、サービス管理責任者の配置人数を最小限にして運営している施設の場合に多く聞かれる悩みでもあります。

悩みその2.責任が大きい

サービス管理責任者は、障害福祉において施設のマネジメント役とも言えます。サービス管理責任者の働きによって、障害福祉施設が機能するといってもよいでしょう。スタッフへの指示役、外部機関からの窓口など、職務に対する責任の重さをプレッシャーに感じてしまう人もいます。

この悩みに関しても、サービス管理責任者の配置人数を最小限にして運営している施設に多くみられます。

悩みその3.スタッフ管理の難しさ

介護・福祉スタッフや専門職員などの教育・管理もサービス管理責任者の大切な仕事のひとつです。それぞれのスタッフを適材適所に配置し、より質の高いサービスを提供できるよう働きかけます。

しかし、性格的に人に指示を出したり間違いを指摘したりするのが苦手な人の場合、スタッフ管理の難しさに悩んでしまうケースも多いです。特に、勤務歴の長い介護・福祉スタッフが多く在籍している施設では、新任のサービス管理責任者は管理業務をしにくいと感じることが少なくありません。

悩みその4.人間関係

福祉業界で多く聞かれる悩みのひとつに人間関係の問題があります。福祉業界は、さまざまなキャリアを経てきた人が多い傾向にあり、それぞれにプライドを持って仕事をしている人も多いです。

そのため、従業員同士で歯車がかみ合わず人間関係が悪くなるケースも多く聞かれます。

悩みその5.業務に不安があっても相談できない

サービス管理責任者の業務の多くは、一般の介護・福祉スタッフや専門職員には手伝えないものです。特に、個別支援計画書の作成はサービス管理責任者にしかできない業務です。

「これで合っているかな?」と不安になっても、サービス管理責任者が施設に一人しか居ない場合、確認することもできません。責任のある仕事だからこそ、業務に不安があっても相談できない状況に強いストレスを感じる人も多いです

サービス管理責任者が転職で失敗しないためにチェックするポイント

サービス管理責任者が転職する場合、職場選びを失敗しないようにチェックするポイントがいくつかあります。新しい職場で同じ悩みを抱えてしまわないように、転職先を選ぶときの参考にしてみてください。

自分以外にもサービス管理責任者が在籍しているか

サービス管理責任者は日中活動を行う事業所において60人以下に1人以上、利用者が60名以上の場合は40名もしくはその端数ごとに1人の配置が必要になります。

利用者の多い大型の施設なら複数のサービス管理責任者が在籍しており、業務の相談やお互いをフォローしながら仕事がしやすいです。しかし、そこまで大型の施設はそう多くありませんし、小~中規模の施設で働きたいという希望があるケースもあるでしょう。利用者が60名以下の施設では、自分以外のサービス管理責任者がいないケースの方が多いです。

そこで小~中規模の施設を選びたい人は、系列施設の有無を確認してみてはいかがでしょうか。同じグループ施設ということで、他のサービス管理責任者へ連絡も取りやすく、業務の相談もしやすくなります。

施設の利用者数はどのくらいか

サービス管理責任者の業務量は、施設利用者数に直結するといっても過言ではありません。個別支援計画書を作成するうえで、施設利用者数が多ければ多いほど業務量は膨大になることが予想されるでしょう。

業務量の多さで転職を決めた人は、小規模の施設を選ぶのがおすすめです。

人間関係や施設の雰囲気はどうか

職場内の人間関係は働いてみないと分からない部分も少なくありません。しかし、多くの場合、人間関係が悪いと何らかの形で表面化してくるものです。
  • 採用担当者の対応がよくない
  • 常に求人が出ている
  • 施設の口コミが悪い
上記の特徴に当てはまる求人は特に注意が必要です。特に、常に求人が出ている場合、何らかの理由で退職率が高い可能性もあります。

新設の施設かどうか

サービス管理責任者として、介護・福祉スタッフの管理や指導が苦手だという人は、オープニングスタッフとして勤めてみるのもひとつの方法です。新設の施設であれば、全てのスタッフが初対面になるため、比較的人間関係が作りやすくなるでしょう。

サービス管理責任者として指示を出すときにも、相手の人となりが理解できていれば最適なコミュニケーション方法を選びやすくなります。

サービス管理責任者が転職先を探す方法

転職を決意したサービス管理責任者が求人を探す場合、さまざまな方法があります。続いては、サービス管理責任者が転職を探す方法として「求人媒体」「紹介採用」「転職エージェント」の3つの違いや特徴を紹介します。

求人媒体から探す

求人誌や求人サイトなど、さまざまな求人媒体を使って希望する転職先を探すのもひとつの方法です。求人媒体を使えば、多くの求人情報を一度に確認できます。

一方で、サービス管理責任者として障害福祉の求人を探す場合は、障害福祉の専門性が高い求人媒体を選ぶ必要があるでしょう。そのほか、求人誌や求人サイトでは、求人情報の詳細まで記載できないという場合も多く、面接時に「そんなこと聞いていない」という条件を聞かされることもあります。

情報の信憑性を信頼できる専門性の高い求人媒体を選ぶと、転職活動を進めやすくなるでしょう。

知人の紹介から探す

障害福祉分野で働いている知人から転職先を紹介してもらう方法もあります。紹介採用のいい所は、人間関係など外部から分かりにくい部分に対して、リアルな現状を聞くことができる点と言えるでしょう。

求人を紹介している人の多くは、自分の職場環境にある程度満足しています。業務内容や人間関係の面では、安心して務めることができというケースが多いです。

一方、不採用になってしまったり、何らかの問題で採用を辞退したりする場合、知人との関係が悪くなってしまう可能性があることが大きなデメリットと言えます。また、一緒に働いている内に上下関係ができてしまい、これまでの関係性を失ってしまったという声も多いです。

転職エージェントで探す

転職エージェントは、転職先に求める条件を提示しエージェントに最適な求人を紹介してもらうサービスです。数多くの求人のなかから、自分の条件にマッチしているものだけを紹介してもらえるため、効率的に転職活動をすすめることができます。

しかし、業界への理解度が低い転職エージェントを利用した場合、なかなか自分の求める求人が見つからず転職活動が長期化してしまうことがあります。なかには有料のエージェントサービスもあるため、長期化するほど費用がかかってしまうケースもあるでしょう。

サービス管理責任者はいつまでに辞表を出す?

サービス管理責任者は施設に配置が義務付けられている資格者です。そのため、急に辞表を出されると施設側は困ってしまうことから、事前に「退職する際には6カ月前までに告知すること」などの取り決めをするケースも多くあります。

基本的に雇用契約書によって取り決められた内容を優先する必要があるため、辞表を提出する(退職の旨を伝える)タイミングは、雇用契約書を確認しましょう。

雇用契約書による取り決めをしていない場合、一般的に退職希望日の3カ月以上前に告知をするのがよいと言われています。万が一変わりのサービス管理責任者がいない場合、施設側から引き止めなどが起こる可能性も高いです。

お互いに納得できるよう、管理者としっかり話し合って退職日を決めるのがおすすめです。

サービス管理責任者の転職先は退職前に探す?退職後に探す?

サービス管理責任者は障害福祉で需要が高く、退職後に転職先を探したとしても比較的スムーズに求人を見つけられる可能性が高いです。しかし、じっくりと転職先を探したい場合や無職の期間を作らず転職したい場合には、退職1~2カ月前から転職活動を始めておくとよいでしょう。

とは言え、仕事をしながら転職活動をするのは、そう簡単なことではありません。自分自身の退職事情を理解したうえで、退職後に採用してくれる求人を探す必要があります。

メールなど手軽な連絡手段で、求人のコーディネートなどをしてくれるサービスやエージェントサービスを利用すれば、退職までの期間を考慮したうえで求人を紹介してもらえるでしょう。

サービス管理責任者は児童発達支援管理責任者として働く道もある

サービス管理責任者の資格は、障害福祉業界以外では活かすことが難しいです。そのため、転職しても同業種を選ぶ人が少なくありません。

しかし、さまざまな理由でこれまでと違った仕事に転職したいと思う人もいるでしょう。そんな人におすすめなのが、児童発達支援管理責任者です。

サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者は、業務の内容が重複しており、新たに研修などを受講する必要もないためハードルも低いと言えます。

ただし、サービス管理責任者と児童発達支援管理責任者はサービス利用者の対象年齢が違います。

サービス管理責任者は18歳以上の利用者に障害福祉サービスを提供するのに対し、児童発達支援管理責任者は18歳以下の利用者に障害福祉サービスを提供します。

利用者が子どもになることで、これまでとは違った働き方ができる可能性も大きいでしょう。サービス管理責任者としての資格は活かしたいけれど、これまでとは違ったことに挑戦してみたいという人は、児童発達支援管理責任者として児童障害福祉の分野で働いてみるのもおすすめです。

サービス管理責任者の転職を成功させよう

サービス管理責任者は大変な仕事ですが、その分大きなやりがいを得られるという魅力があります。大変な仕事だからこそ、毎日を過ごす際に大きな不満があっては、仕事へのモチベーションにも影響してしまうでしょう。

どうしても解決できない不満なら、転職してしまうのもひとつの方法です。これからも障害福祉分野でサービス管理責任者として活躍するため、前向きに転職活動に取り組んでみてください。
療育biz(ビズ)では、サービス管理責任者の児童障害福祉業界への転職をサポートします。当サービスは療育業界に特化しており、全国のさまざまな求人をご紹介可能です。また、無料のコーディネートサービスでは、退職前からの転職活動についてのご相談も承ります。療育業界を熟知したコーディネーターが、理想の求人をご紹介いたしますので、どんな些細な希望でもすべてお伝えください。

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