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サビ管(サービス管理責任者)の年収事情とは?将来性はある?給与を上げる方法も徹底解説

給料
サビ管(サービス管理責任者)として勤めている方やこれからサビ管を目指そうと思っている方にとって気になる年収事情。サビ管は給与が良いのか?もしくは、良くないのかと気になっている方も少なくないでしょう。

この記事では、サビ管の年収事情について紹介します。また、今後サビ管の年収は上がる可能性があるのかなど、将来性についても解説しているので、サビ管の年収事情を知りたい方や年収を上げたいサビ管の方はぜひ最後までご覧ください。

サビ管(サービス管理責任者)ってどんな仕事?

サビ管は、障害者総合支援法に基づいて定められた資格です、障害者支援におけるサービス全般を管理し、上質な支援を提供することを目的としています。

国に認められている資格ではありますが、試験などはなく国家資格でもありません。サビ管は、所定の実務経験と講習要件を満たすことで資格取得が可能です。

サビ管(サービス管理責任者)の仕事内容

これからサビ管を目指す人は、サビ管がどのような業務を担うのか知らないこともあるでしょう。まずは、サビ管の仕事内容を紹介します。

個別支援計画の作成

障害者施設における個別支援計画書の作成はサビ管が担う重要な業務です。個別支援計画では、支援対象者や周りの家族からの聞き取りを行い、他のスタッフ達と共に、1人1人に適した支援計画を立案します。

それらの計画を作成するのがサビ管の役割です。その後、支援対象者や家族への承認を受けたり、定期的に個別支援計画の見直しを行ったりするのもサビ管が担う業務のひとつと言えます。

スタッフの育成

サビ管に求められるのは、障害者支援サービスの質を向上させることです。施設スタッフに技術不足や知識不足がみられるようであれば、講習を行ったり指導をしたりして、利用者が上質な支援を受けられるように管理する必要があります。

他の機関との連携

障害者支援や介護福祉の現場では行政をはじめとする様々な機関との連携が求められます。施設と他機関との橋渡し役をして、利用者がスムーズに支援を受けられるように調整することがサビ管の業務です。関係各所と密に連携を取り、利用者が適切な支援を受けられるよう尽力します。

サビ管(サービス管理責任者)の平均的な年収

厚生労働省が行った「令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査」の結果として、以下の内容が発表されています。
常勤のサービス管理責任者の平均給与額

・特定処遇改善加算取得事業所の場合  399,100円/月
・改善処遇加算Ⅰ~Ⅲ取得事業所(特定処遇改善加算取得事業所を除く)の場合 359,720円/月
・改善処遇加算Ⅰ~Ⅴ取得事業所の場合 386,730円/月
参考:令和3年度障害福祉サービス等従事者処遇状況等調査結果
年収に換算すると約430~480万円であることが分かります。ただし、これらの調査結果は勤続年数などに差があるなかでの平均額であるため、一般的なサビ管の年収額との乖離があると言えるでしょう。また、調査対象の事業所は、特定処遇改善加算取得事業所および改善処遇加算取得事業所であることも、年収が高水準になっている理由です。

一般的には360~400万円程度の年収でサービス管理責任者を雇用している事業所が多数派です。一方、年収が500万円を超える事業所も存在し、サービス管理責任者の年収は事業所や雇用形態、所持している資格などさまざまな要素で変わることが分かります。

非常勤の場合のサビ管(サービス管理責任者)の平均的な給与

同調査では非常勤で勤めるサビ管の平均給与の調査結果も報告されています。
改善処遇加算Ⅰ~Ⅴ取得事業所の場合 207,600円/月
常勤と非常勤では、改善処遇加算を受けている事業所であっても給与に大きな差が出ることがお分かりいただけるでしょう。

サビ管(サービス管理責任者)の年収は他の介護福祉職と比べて高い?低い?

介護福祉職にはさまざまな職種があります。サビ管もそのひとつと言えるでしょう。そこで気になるのが、サビ管の年収が他の職種に比べて高いのか、低いのかという点ではないでしょうか。

こちらについても同調査で結果が報告されています。
特定処遇改善加算取得事業所における障害福祉サービス等従事者の平均給与額

・福祉・介護職員 317,080円/月
・看護職員 402,230円/月
・理学療法士・作業療法士 382,430円/月
・言語聴覚士 367,860円/月
・心理指導担当職員 383,120円/月
これらのデータは、職員の勤続年数等を問わない上、特定処遇改善加算取得事業所から抽出したデータであるため一般的なものよりも高水準であると言えます。しかし、これらと比べた所、サビ管の給与は国家試験を経て取得する国家資格職と遜色ありません。

要件を満たすことで取得できる点を考慮すると、サビ管の年収は他の介護福祉職と比べて高いと言えるのではないでしょうか。

サビ管(サービス管理責任者)の将来性は?今後年収は上がる?

サビ管は介護福祉職のなかでも、特に将来性のある職種だと言われています。サビ管は障害者施設において必ず配置しなければいけない職種であるため、需要が途絶える可能性が限りなく低いでしょう。

現在も、各施設ではサビ管不足が嘆かれており、待遇を良くしてでもサビ管を雇い入れたいという事業所が多いです。

実際に、同調査によると令和2年度と令和3年度の平均給与を比較すると最大約2万円平均が上がっている調査結果もありました。サビ管は将来性があり、今後も需要が高まる職種と言えるでしょう。

サビ管(サービス管理責任者)が年収を上げる3つの方法

現在サビ管として従事している方のなかには、年収を上げたいと考えている人もいるでしょう。サビ管の年収を上げるには3つの方法があります。

方法1.サビ管以外の職務を兼任する

一部の介護福祉施設では条件を満たすことでサビ管が他の職務を兼任することができます。他の職務を兼任することで手当てなどがつき、年収アップが期待できるでしょう。

ただし、児童発達支援事業所や放課後等デイサービスでは、サビ管の専任配置が必要であるため兼任が難しいでしょう。

方法2.資格を取って資格手当をもらう

介護福祉や障害者福祉に関する資格は無数にあります。サービスの向上のために必要な資格を取得することで、資格手当がつく可能性もあるでしょう。事前に、事業所が求めている資格や資格手当についての確認をしてみるのもおすすめです。

方法3.転職して年収の高い施設に勤める

平均年収を知った際に「自分はこんなに貰っていない」と思った方も居るのではないでしょうか。事業所によって給与水準は異なるため、現在平均を大幅に下回る給与で雇われている場合、今後の年収アップは期待できないかもしれません。

そんな時は、思い切って給与待遇の良い事業所に転職するのもひとつの方法です。

サビ管(サービス管理責任者)が転職で年収アップを目指す際のポイント

サビ管が転職で年収アップを目指す際には、いくつかのポイントを押さえる必要があります。最後に、転職の際に押さえるべきポイントについて解説します。

福祉・介護職員処遇改善加算を受けている事業所を選ぶ

福祉・介護職員処遇改善加算とは、簡単に言えば要件を満たした事業所に対して給与アップのための加算を行う制度です。福祉・介護職員処遇改善加算は常勤・非常勤に関わらず受けることができます。

福祉・介護職員処遇改善加算を受けるにはキャリアパス要件、職場環境等要件で指定された計4つの要件を満たす必要があります。加算を受けている事業所であれば、給与水準は比較的高いことが期待できるでしょう。

福祉・介護職員特定処遇改善加算を受けている事業所を選ぶ

福祉・介護職員特定処遇改善加算も福祉・介護職員処遇改善加算と同じく、従業員の給与アップを推奨する加算制度です。

コーディネーター等に相談して給与水準の高い求人を紹介してもらう

求人には給与条件等が記載されていることが多いですが、給与だけで転職先を決めるのは不安が大きいでしょう。そこでおすすめなのが。コーディネーター等に依頼して、条件に合った求人を紹介してもらう方法です。

高い給与水準以外にも押さえておきたい要件を伝え、数多くの求人のなかから自分に合った事業所を紹介してもらうのがよいでしょう。

サビ管(サービス管理責任者)の年収アップは可能

サビ管は障害福祉・介護福祉業界においてなくてはならない職務です。そのため、常に業界からの需要も高い傾向にあります。現在の年収に納得がいかない場合は、今回紹介した方法で給与アップを目指してみてはいかがでしょうか。
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