療育の仕事へ転職したいと考えている人は、一体何から始めればいいのか迷っている人も少なくないでしょう。
はじめての人は特にこれでいいのか、合っているのか不安を感じてしまう人もいるのではないかと思います。
転職活動は基本的には今の仕事をしながら行うため、長期になりやすく、やり方がわからないと余計長引いてしまうこともあります。
そこで今回は転職に成功するためのポイントをまとめましたので参考にしてみてください。

今の仕事を辞めたいと考え始めたら、もうそれしか考えられなくなって今の仕事のモチベーションが落ちてしまうかもしれません。
でもそこで一度立ち止まって転職活動を始める前に考えておきたいことを整理しておきましょう。

まずは辞めたいと思うきっかけになった理由を考えてみましょう。普通、今の仕事に満足しているなら辞めたいと思うことはないはずですので、何かしらの不満を持っているということになります。一体どういうところに不満を持っているのか考えてみてください。
それをしっかりと認識しておかないと、後で自分の求めているものがわからなくなってしまったり、後悔することになるかもしれません。

人が仕事を辞めたくなる理由はある程度限られており、給料が少ないから、人間関係の悩みから、サービス残業などのブラック要素からなどが多いです。
自分が一体何に不満を持っているのか、自分と向き合ってじっくり考えてみましょう。

自分が感じている不満が明確になったら次に考えたいことは、自分が辞めることで職場の人に迷惑がかからないかどうかということです。
もし今療育関係の仕事をしているなら、同じ職場のスタッフだけでなく、自分がお世話をしている子どもたちやその保護者の方に迷惑がかからないかをしっかり確認して、できるだけ迷惑がかからない辞め方を考える必要があります。
そのほうが、自分自身も気持ちよく次の職場に行けますし、未練などもなくなって新たなスタートを切れますよ。

では実際に、転職を成功させるためのポイントを解説していきます。

例えば児童指導員として働くなら、児童発達支援センター、児童養護施設、乳児院、放課後等デイサービス、障害児入所施設など仕事ができる場所は数多くあります。
転職をするときは希望の場所に入職できるようになるのが目標ですが、一部の施設だけに限定して偏った探し方をしていると、希望通りの職場に出会えないこともあります。

自分が気づいていなかった可能性を見つけるためにも、さまざまな施設へ見学に行き自分の目指す療育を探して欲しいと思います。
その中で、例えば自分で施設を運営したいという予想外の気持ちも生まれるかもしれませんよ。

転職をしたいと思ったきっかけに、今の職場の待遇の悪さが含まれているなら、次の職場を探すときにはその条件をしっかり確認するようにしておきましょう。
求人情報に書かれている条件が良いものを見つけても、入職後に自分が求めるものと違っていというケースもあります。

例えば、給与面で良い条件であっても、手当が含まれているために年収が多くなっているという場合もあります。
また、基本給が低く手当がある会社では月収は問題ないように見えても、賞与は基本給がベースになっているため額は少なくなります。
給与を見るときには、自分と同年代の人がどれくらいの平均年収になっているのかをチェックするのが一番です。

賞与は年に何回あり何ヶ月分か、昇給はどうなっているのか、残業代の有無などもしっかり確認しましょう。
休日についても、しっかり休みたいなら完全週休二日制かどうかを確認したいところです。
ただの週休二日制だと、月単位で週に2日休めるという意味であって、確実に毎週二日休めるということではありませんので、注意しましょう。

気になる施設があったら、見学を申し込めるかどうか調べてぜひ見学しておきましょう。
実際に見てみると思っていた印象とだいぶ違ったということもよくあります。
反対に希望通りの施設である可能性もありますので、見学は必ず行っておきたいですね。
そしてその際にチェックしたいポイントは以下のようなものです。

自分が望む支援ができそうな場所か
安全面・衛生面についてしっかりしているか
支援を行うための設備などが充実しているか
スタッフ同士がしっかり連携できているか
スタッフの年齢層や男女比率など

これらの項目は最低限チェックし、ほかにも自分が事前に知りたいことをピックアップしておき、当日確認するようにしてください。
そして、見学の際にはできるだけその施設について質問し、面接に進んだ際に有利になれるような情報を得ておきましょう。

希望する施設でスタッフの平均勤続年数はどのくらいか、定着率はどのくらいかをできればチェックしておきたいところです。
せっかく良さそうなところを見つけても、実際に働いてみるとかなり違っていたということは珍しくありません。
そこで、現在その施設で働いている人がどのくらいの平均勤続年数なのかを知ることで、その施設が良いかどうかを判断するための一つの目安になります。

平均勤続年数が長いと、それだけ働きやすかったり、居心地がよかったり、やりがいを感じられる場所である可能性が高くなりますので、できれば平均勤続年数5年以上の場所を探したいですね。

通勤は休みの日以外はほぼ毎日行うことですので、職場への通いやすさというのはとても大事な要素になります。
どの交通機関が使いやすいかは人それぞれで、マイカーがいいという人もいれば、運転は嫌なのでバスや電車がいいという人もいます。
マイカーの場合は、駐車場の有無を確認しておかないと、いざ入職となって駐車場がなかったら困ります。

また、駐車場があっても、近隣の契約駐車場で有料の場合もありますので、その辺りの確認もしておきましょう。
施設によっては交通費だけでなく、駐車場代を負担してくれるところもあります。

バスや電車通勤の場合は、最寄駅やバス停からの近さが重要です。
駅やバス停から遠いと、仕事終わりで疲れている状態で何キロも歩くことになったりと、その仕事への不満にもつながります。
それが毎日となるとなおさらです。
面接を申し込みたいほど良い求人を見つけたら、忘れずに所在地や通勤方法について細かくチェックしておきましょう。

もし今の職場に不満を感じているなら、一刻も早く辞めたいと感じてしまうかもしれません。
我慢の限界で「先に辞めてしまってゆっくり探せばいい」と考えることもあるでしょう。
ですが、そうなると収入がなくなることになりますので、なかなか転職先が決まらなかった場合に焦りを感じることになります。
実家暮らしならともかく一人暮らしの人は特に気をつけなければなりません。

今の仕事を続けながらなら、少なくとも収入の心配はなくなります。
もちろん、仕事をしながら転職活動をこなすのは大変なことです。
どうしても辞めたいなら、当面の生活費を貯金したうえで辞めることが大切です。