転職の際、一番の難関といってもいいのが面接です。
多くの人は面接に対して不安を持っており、恐怖すら感じる人もいます。
「ぜひここで働きたい！」と思っているところへの面接だとなおさらですよね。
ですが、ある程度押さえておくべきポイントや注意点を知ることで、そんな不安を自信に変えることも不可能ではありません。
ぜひチェックしてみてください。

面接官が面接をする際にチェックしていることは一体どんなところなのでしょうか。
そこを知っておくと、面接をかなり有利に進めることができます。
面接で不安や恐怖を感じるのは、「面接官がどこを見ているのかわからない」という考えがあるから、というのが大半です。
人によっても違いますが、面接官がおもに見ているのは以下の3つです。

この業界での経験や持っているスキル
子どもや保護者、ほかのスタッフとのコミュニケーションは可能か
熱意があり長く勤めてくれるかどうか

これらのポイントを押さえつつ、どういう受け答えをすれば「この人に働いて欲しい」と思ってもらえるかというのが面接での重要なポイントになります。

面接官がどういうところを見ているかがわかり、しっかり対策をしていったとしても、面接を受ける際の基本ができていなければ、採用率が下がってしまいます。
最低限のマナーをチェックしてみましょう。

面接での服装はリクルートスーツが無難です。
実際の仕事場では服装や髪型などが自由な施設もありますが、だからといって私服で行くのがいいとは限りません。
特に何も言われない限りはリクルートスーツで行くのが基本だと思ってください。
でなければ常識のない人だと思われて落ちてしまうこともあるかもしれません。

当たり前ですが、しっかりクリーニングされてきれいな状態のものを着用しましょう。
意外と忘れがちなのが靴のお手入れです。見る人は見ていますので、足元も十分注意して、靴はきれいに磨いておきましょう。
髪型については明るすぎる色は避けて、女性の場合長い髪は清潔感を感じられるようにまとめておくといいでしょう。

メイクについてはナチュラルにして派手にならないように注意してください。
実際の勤務ではノーメイクの人もいるかもしれませんが、面接時には少しでもメイクはしたほうがいいでしょう。
爪も忘れずに短く切って良い印象を与えられるように清潔感を意識してください。

これは面接だけに限らずすべてのことにいえますが、時間よりも早く行き、決して遅れてはいけません。
面接官からすれば、遅れてくる人は仕事にも遅れる可能性があるという印象を持ってしまうかもしれません。
採用確率を大幅に下げてしまう行為ですので、必ず時間厳守しましょう。
もちろん、交通機関の遅延などのやむを得ない事情があるなら大丈夫ですが、その際はちゃんと連絡して遅れる旨を伝えなければいけません。

無音なら大丈夫ですが、バイブレーションの場合でも、静かな面接会場にはかなり響く場合もあると思いますので、必ず音は鳴らないように配慮しなければなりません。
電源を切っておくのが確実です。

面接時のバッグについては、履歴書や職務経歴書を入れることも考慮して、A4サイズの書類が入る程度のバッグがあると最適です。
リクルートスーツに合う常識的で華美でないものを選びましょう。
筆記用具は必ず持っていき、ハンカチなども忘れず持っておきましょう。
女性の場合はストッキングが破れたときのために、予備を持っておくと安心です。

面接の時間は30分〜1時間程度と、短い時間です。
その短い間にできるだけ良い印象を持ってもらうためには、表情にも気をつけておくといいでしょう。
緊張で顔がこわばってしまうのは仕方がないことですが、できる限り硬い表情にならないよう意識するだけでも違ってきます。

よく言われることですが、面接は待合室などで待っているときからすでに始まっていると考えておくべきです。
実際に面接を行っている間だけ気をつければいいというものではありません。
もちろん、終わった後もしばらくは気を抜かずにできるだけ見られているという意識でいることが重要です。
意外なところで見られていて評価されているものなのです。

基本がわかったところで、次は面接時にどのようなことを質問され、どのように答えるべきかについて解説します。

自己紹介を頼まれた場合は名前だけ言うのではなく、自分の人間性についてやこれまでの仕事の経歴などを簡潔に述べましょう。
長すぎて関係のないことまでしゃべってしまわないよう30秒程度を意識するといいでしょう。

長所と短所についての質問は面接でよく聞かれますので、事前にまとめておきましょう。
長所と短所どちらについても、その仕事で活かせるような内容にしておくと好印象です。
もちろん嘘はだめですので、正直にいうことが一番です。
長所の例として、子どもと遊ぶのが好きだから、子どもを飽きさせずに支援を行えるなど。

短所の例だと、「納得がいくまで物事が進みづらい」という短所の場合は、「時間はかかりますが、納得が行くまで療育の最適解を探して、良い結果に繋げることができます」などと短所を長所に変えられるような言い方にするといいでしょう。

志望動機については大事な部分ですので、事前にしっかりと答えられるようにしておきたいところです。
よくある受け答えで「子どもが好きだから」というものがありますが、この仕事をしている人は大抵子ども好きなことが多いので、ありきたりすぎてマイナスの印象を持たれます。
また、馬鹿正直に「通勤が近いから」と答えるのも良い印象は与えません。

「給料がいいから」というのは、人によって良い答えとも悪い答えとも捉えられます。
経済的に厳しいから給料がより良い施設へ転職というのは普通にあることですし、良い給料は高いモチベーションにつながります。
悪い捉え方では、お金目当てで仕事をちゃんとやってくれるのだろうかと思う人もいます。

面接では、自分の魅力を十分わかってもらい、ぜひ働いて欲しいと思ってもらえるようにすることが重要です。
ですが、履歴書や職務経歴書などの紙の情報や少し話しただけでは、その魅力をわかってもらうには不十分なことが多いです。
そのため、自分で自分の魅力をアピールできるようにしっかり準備しておくことが大切になってきます。

ではどのようなアピールをすればいいかというと、基本は自分がこの仕事に対してどれほどの熱意を持っているか、どんなことに今まで取り組んできたかということを伝えればOKです。
同僚に「自分はどんな魅力があるか」を日常面と仕事面で聞いてみるのもおすすめです。
こうすることにより、客観的な視点で自分の魅力に気づけることもあるからです。

自分を売り込むことが苦手という人も多いかと思いますが、採用されるかどうかの重要なポイントですので、受け答えの練習などもして万全な状態にしておきたいですね。