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児童指導員として働くときに身につけておくべきスキル・資格

どんな仕事でも、必要とされるスキルや資格があります。
特にサービスを提供する仕事に関しては、それが重要になることが多いです。
では、児童指導員にはどんな資格が必要で、どんなスキルや資質を持っておくといいのでしょうか。一緒にみていきましょう。

児童指導員として働くときに必要なもの

児童指導員として働くときに必要なものはあるのでしょうか。
まずは必要な資格や、資質などを紹介していきます。
必ずしもなくてはいけないというものはなく、何もなくても働くことは可能です。
ですができればあったほうが、児童指導員として働くときに役に立ちます。

児童指導員の任用資格

一般的にはですが、児童指導員として働くには任用資格が必要です。
ですが、必ずしも必要というわけでもなく、働こうとしている施設や事業所によっては、入職時の任用資格の所持は不要で、経験を積んでいくことで取得できるようになる場合もあります。

「任用資格はないけどすぐに児童指導員として働きたい」というときは、任用資格なしでも雇用してくれる事業所を探すことになります。
ただし、仕事内容は変わりませんが資格はないため、厳密には児童指導員と名乗ることはできません。

子どもが好きであること

子どもが好きであるというのは、保育園のように子どもと関わる仕事では必要というよりも当たり前といってもいいほどです。
もちろん大好きなことに越したことはないですが、嫌いでなければ児童指導員として勤めることは可能です。

コミュニケーション能力が高いこと

ある程度のコミュニケーション能力があれば、そこまで高度なコミュニケーションができなくても問題ありませんが、高いに越したことはなく、子供達以外にもさまざまな人と関わりのある児童福祉の仕事においては、とても役に立つスキルになります。

児童指導員が持っておくと役に立つ資格

次に、児童指導員が持っておくと役に立つ資格を紹介します。これらは国家資格ではなく認定資格です。
認定資格といっても転職などでは持っていないよりは有利になりますし、実際の現場でも役に立つものです。
何より国家資格よりも取得が簡単ですので、持っておいて損はありません。

発達障害児支援士

初めに紹介するのは、「発達障害児支援士」という資格です。こ
れは、四谷学院が認定している資格で、自閉症児童の教育を50年以上行なっている学校法人武蔵野東学園で実践的に用いられ、実際に効果があった支援方法になります。
発達障害児支援の根本的な考え方や具体的なノウハウが動画などを通して学べます。

学習時間としては15時間程度で、オンラインの講義にて学べます。
受験資格は児童発達支援事業や放課後等デイサービスなどの福祉従事者や、発達障害児の支援・指導に関わっているなら条件を満たしていますので、すでに児童指導員として働いているなら可能になります。
専門的な内容を含みますので初心者には少し敷居が高く、ある程度の経験がある人におすすめの資格です。

児童発達支援士

次に紹介するのは「児童発達支援士」という資格です。
これは「一般社団法人 人間力認定協会」という組織が提供する認定資格で、子どもの能力を引き出すためのアプローチ方法や、発達障害についての専門的な知識を学ぶことができるプログラムになります。
15〜30時間ほどの学習を行なった後、オンラインでの試験を受験して合格すれば、児童発達支援士資格の認定となります。

この資格の受験資格は特になく誰でも可能となっていますので、まだ児童指導員として働いていないものの、発達障害などの知識をつけておきたいという人にはうってつけでしょう。
すでに実務経験がある人にとっても、「子どもの能力を引き出すアプローチ方法」については内容が充実しているため、役に立つことと思います。

発達障害支援アドバイザー

次のおすすめ資格は「発達障害支援アドバイザー」という資格です。
これは「一般社団法人発達障害支援アドバイザー協会」が認定するもので、発達障害についての基礎的な知識や技術の習得を目指す講義になります。

7時間程度の講義を終えた後、オンラインの試験を自宅で受け、合格すれば認定資格がもらえます。
ここで紹介したのは「発達障害支援アドバイザーコース」ですが、さらに深い知識を学べる「発達障害支援シニアアドバイザーコース」というコースも用意されていますので、さらなるステップアップを目指すなら、こちらも取得してみてもいいかもしれません。

子ども発達障がい支援アドバイザー

最後に紹介するのは「子ども発達障がい支援アドバイザー」という資格になります。
資格や講座などで有名なユーキャンが提供するものですが、認定を行なっているのは「発達凸凹アカデミー」という組織になります。

学習期間の目安としては3ヶ月〜6ヶ月と、今回紹介した4つの資格の中でもっとも長く、期間中は自宅でテキストなどから学びながら自主学習を行います。
いくつかの課題を提出し、すべて学び終わった後に試験を受けられます。
試験では70%以上の正解で合格となります。

この資格の認定が始まったのは2021年の9月ですので、比較的新しい資格になります。
そのため、現在までの新しい発達支援の情報も取り入れられていますので、その点についてもおすすめです。
まだ取得者は少なく、話題性もあるでしょう。

児童指導員が身につけておくべきスキル

ほかにも児童指導員が働くうえで身につけておきたいスキルがあります。
もともとそんなに技術を持っていないという人でも、以下のようなことに気をつけて子どもたちに接することで、充分な支援を行うことができます。

良くできたことに注目して褒めてあげる

人はできなかったことや失敗してしまったことに注目してしまいがちです。
障害を持つ子どもたちはできないことや失敗することがほかの子どもに比べて多いため、それを指摘されてしまうと深く落ち込んでしまうことも少なくありません。
そのため、できなかったことに注目するのではなく、良くできたことに注目して褒めてあげることが大切です。
そうすることで、子どもは自信を持つようになり、もっと意欲的になっていくのです。

決して脅さないこと

子どもたちに対して脅すような言い方も避けましょう。
例えば、「〜しないと、〜できない」といった言い方です。
よくあるのは「おもちゃを片付けないとお菓子をあげないよ」といった表現です。
一般的な家庭でもこのような言い方をする親は多いですが、いいことではありません。
子どもからすればお菓子を食べられないという状況のほうに注目してしまい、ストレスになってしまうからです。

よりよい言い方は、「おもちゃを片付けたらおやつにしようね」などです。
微妙な言い方の違いですが、与える印象は大きく変わってきますので注意して伝えてあげたいですね。

共感してあげること

共感の意を示してもらえなかったり、頭ごなしに否定されたりすることは、たとえ大人であったとしてもいい気分ではありませんよね。
子供にとってもそれは同じですので、なんでもまずは「そうだね」「そう思ったんだね」と理解を示してあげることが大切です。
その後で別の考え方があることも示し、こちらの言うことを理解してもらうのが、お互いにとって最適な方法になります。
どんな仕事にも向き不向きはありますが、児童指導員の仕事においては、絶対にこうでなければならないというレベルのものはなく、この仕事に就くための敷居は比較的低いといえます。
資質やスキルなどはあればベストですが、それよりも障害を持つ子どもに対して奉仕や支援したいという気持ちの方が大切ですので、自分らしい支援の形を目指していきましょう。

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