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【簡単?難しい?】サービス管理責任者の合格率は?個人申込の可否や向いている人も紹介

合格通知
障害者福祉業界のキーマンでもあるサービス管理責任者資格。「資格」と名の付くこともあって、「資格の合格率はどれくらいだろう?」「難しそうだけど私にも取れるのかな?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

今回は、サービス管理責任者資格の合格率をはじめ、なり方や費用、個人申込かできるか、資格取得を検討するのがおすすめの人についても紹介していきます。

サービス管理責任者ってどんな仕事?

サービス管理責任者は障害者総合支援法に基づいて制定された資格で、障害者支援において以下の役割を持っています。
  • 障害者支援サービスについての統括管理
  • サービス提供者についての統括管理
  • 外部機関との包括的な支援体制における調整役
支援についての統括管理では、利用者へのアセスメントや支援計画書の作成、定期評価などの業務を担います。個々の障害者に対して、それぞれに適切な支援が行き渡るよう管理するのがサービス管理責任者の重要な業務です。

サービス提供者の管理においては、サービス提供者が適切な支援を行えているのか管理し、必要であれば指導や研修の場を設けるケースもあります。

障害者支援を行う場合、障害者支援施設以外の機関とも連携が必要なケースがあり、その際に橋渡し役をするのもサービス管理責任者の業務です。

このように、サービス管理責任者は障害者支援施設において、より品質の高い支援を提供するために内外を管理する役割をもつ資格といえます。

サービス管理責任者は障害者福祉に欠かせない資格

サービス管理責任者は障害者福祉に欠かせない資格
障害者福祉施設では、事業所に最低1人以上サービス管理責任者を配置する義務があります。2006年に施行された障害者自立支援法によって定められており、療養介護・生活介護・自立訓練、就労移行支援・就労継続支援施設などでは利用者60人につき1人のサービス管理責任者を配置する必要があります。

配置基準を満たさない場合、施設は報酬算定の減算を受け、改善指導に従わなかった場合、指定取り消しなどの行政処分を受ける可能性もあるでしょう。障害者支援施設の運営にとってサービス管理責任者は必要不可欠な人材と言えます。

サービス管理責任者資格の合格率は?

サービス管理責任者は、国からの認可を受けた資格を持って業務を担います。そのため、多くの人は「試験を受けて資格を取るのでは?」と思いがちです。

しかし、サービス管理責任者は要件を満たすことで資格を得られるため、試験はありません。
実務要件と研修要件を満たすことで資格を得て、サービス管理責任者として配置できるようになります。

つまり、サービス管理責任者は要件を満たせば誰でも資格を得られるため、合格率で言えば100%とも言えるでしょう。

サービス管理責任者資格は試験なし!実務経験+研修で取得可能

サービス管理責任者は要件を満たすことで資格を得ることができます。しかし、障害者支援施設で高品質なサービスを提供するために活躍するサービス管理責任者は、さまざまな知識や経験を必要としており、簡単に得られる資格ではありません。

だからこそ、常に障害者支援業界の需要が高く、引く手数多なのです。

続いては、サービス管理責任者の資格を得るために必要な要件を紹介します。

実務経験

サービス管理責任者の資格要件を満たす実務経験は以下のとおりです。
  • 5年以上の相談支援業務に従事した経験
  • 8年以上の直接支援業務に従事した経験
  • 所定の資格を持った上で相談支援業務もしくは直接支援業務3~5年以上従事した経験
上記のいずれかが必要です。
それぞれの要件についてさらに詳しくみていきましょう。

相談支援業務

相談支援業務には以下の要件があります。
施設等において相談支援業務に従事した5年以上の実務経験
対象施設
障害児相談支援事業、身体(知的)障害者相談支援事業、地域生活支援事業、児童相談所、身体(知的)障害者構成相談所、発達障害者支援センター、福祉事務所、保健所、市町村役場、障害児入所施設、障害者支援施設、老人福祉施設、精神保健福祉センター、救護施設及び更生施設、介護老人保健施設、地域包括支援センター
次のいずれかに該当し、保健医療機関において相談支援業務に従事した5年以上の実務経験
1. 社会福祉主事任用資格を有する者
2. 訪問介護員2級以上に相当する研修を修了した者
3. 所定の国家資格等を有する者
4. 所定の施設等における相談支援業務、就労支援における相談支援業務、特別支援教育における進路相談・教育相談の業務に従事した経験が1年以上である者
障害者職業センター、障害者雇用支援センター、障害者就業・生活支援センターにおける就労支援に関する相談支援に従事した5年以上の実務経験
盲学校・聾学校。特別支援学校における進路相談・教育相談の業務に従事した5年以上の実務経験
その他これらの業務に準ずると都道府県知事が認めた業務に従事した5年以上の実務経験

直接支援業務

特設支援業務には以下の要件があります。
施設及び医療機関において介護業務に従事した8年以上の実務経験
対象施設
障害児入所施設、障害者支援施設、老人福祉施設、介護老人保健施設、医療法に規定する療養病床、障害児通所支援事業、障害福祉サービス事業、老人居宅介護等事業、保健医療機関、保健薬局、訪問看護事業所
特例子会社、重度障害者多数雇用事業所において就業支援の業務従事した8年以上の実務経験
盲学校・聾学校・養護学校における職業教育の業務に従事した8年以上の実務経験
その他これらの業務に準ずると都道府県知事が認めた業務に従事した8年以上の実務経験

所定の資格を持った上での相談支援業務もしくは直接支援業務

所定の資格を持つ人や所定の国家資格を必要とする業務に従事している人は、相談支援業務もしくは直接支援業務の要件が緩和されます。
直接支業務に従事する者で、以下のいずれかに該当する者は直接支援業務の実務要件を5年以上とする
1. 社会福祉主事任用資格を有する者
2. 訪問介護員2級以上に相当する研修を修了した者
3. 児童指導員任用資格者
4. 保育士
5. 精神障害者社会復帰施設指導員任用資格者
以下の国家資格所持者は、相談支援業務もしくは直接支援業務に3年以上、かつ国家資格を必要とする業務の実務経験を3年以上で実務要件を満たすものとする
対象となる国家資格
医師、歯科医師、薬剤師、保健師、助産師、看護師、准看護師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、視能訓練士、義肢装具士、歯科衛生士、言語聴覚士、あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師、柔道整復師、栄養士(管理栄養士含む)、精神保健福祉士

サービス管理責任者研修

サービス管理責任者研修は、各都道府県の自治体によって行われます。場合によっては、委託された法人や団体などが主催することもあります。
研修には基礎研修と実践研修があり、それぞれの研修受講を完了が必須です。

また、基礎研修後にはOJT期間を設ける必要があるため、その点も注意しておきましょう。

研修にかかる費用や日程などは、都道府県によって大きく異なるため、事業所のある自治体のスケジュールを確認しておくことも大切です。

サービス管理責任者の資格の取得にかかる費用は?

サービス管理責任者の資格取得にかかる費用は、主に研修の受講日があります。しかし、受講費用に関しては自治体によって差があり、無料で受講できる自治体もあれば50,000円前後かかる自治体もあります。

また、自治体によっては別途テキスト代などが必要になることもあるため、事前に確認しておきましょう。

サービス管理責任者研修の申し込みは個人でもできる?

サービス管理責任者研修の申し込みは、個人もしくは事業所から行いますが、どちらに対応しているかは自治体や法人・団体によって異なるようです。

お住まいの自治体および、研修を主催している法人および団体が、どちらに対応しているのか事前に確認しておきましょう。

サービス管理責任者はこんな人におすすめ

サービス管理責任者資格が、実務経験と研修要件を満たせば誰でも取得できます。しかし、資格要件を満たすのは簡単ではなく「取り敢えず資格を持っておきたい」という人には向かないでしょう。

一方で、以下のような人はサービス管理責任者資格を取得するメリットがあります。

障害者(児)支援業界で働いている人

障害者(児)支援施設において、サービス管理責任者はなくてはならない存在です。障害者支援施設ではサービス管理責任者として従事する一方、資格者であれば障害児支援施設で児童発達支援管理責任者として従事することもできます。

施設においてなくてはならない存在であるため、常に需要は高く同業で転職する際にも有利に働くでしょう。今後も長く障害者(児)支援業界で働くつもりなのであれば、要件を満たしてサービス管理責任者資格を取得するのがおすすめです。

看護師資格を持っている人

看護師資格を有している人の多くは、看護師として勤めていることでしょう。しかし、不規則な勤務が多く拘束時間も長い看護師は離職率の高い職業でもあります。転職を検討する人も多く、看護師として人を助ける仕事を得意としていることもあり、障害者支援業界に移る人も多いです。

看護師として従事した実務経験が3年以上であれば、相談支援業務もしくは直接支援業務の実務経験要件は3年以上に緩和されます。そのため、サービス管理責任者の要件を満たしやすく、比較的容易に資格を取得できるでしょう。

児童指導員・保育士などからキャリアアップしたい人

障害児支援施設で働く児童指導員や保育士がキャリアアップするのは、サービス管理責任者および児童発達支援管理責任者の資格が必要不可欠と言えます。

資格を取得してサービス管理責任者になることで、業務範囲や給与面などにも変化があるでしょう。キャリアアップを目指しながら支援業務に就くことで、日々の業務にもメリハリがつきより質の高いサービスを提供できるようになるメリットもあります。

サービス管理責任者の資格は要件を満たせば100%合格できる

サービス管理責任者資格について、資格の概要や合格率、取得方法などを紹介してきました。サービス管理責任者は資格要件を満たすことで100%合格できる資格です。一方で、長い実務要件が必要であるため、しっかりと障害者支援業界に身を置き、豊富な経験を積んだ人にしか勤められない仕事でもあります。

支援サービスの拡充や質の向上を図るために欠かせないサービス支援管理責任者。障害者(児)支援業界に身を置く人や、今後他業種から障害者支援業界に転職を検討している人は取得に挑戦すべき資格と言えます。

ぜひ、要件を満たしサービス管理責任者資格を取得して、障害者支援業界で活躍してください。
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