発達障害や療育の現場で最近注目されている児童発達支援士をご存じですか？民間の資格ですが、知名度があり、評価されている資格です。児童発達支援士を取得するメリットはたくさんあり、興味があるけど「難しそう」「本当に役立つの？」と不安に感じる声もあるようです。そのような方は、この記事を最後まで読み、児童発達支援士の必要性を整理してください。取得方法や難易度、メリットまで徹底的に解説しています。

児童発達支援士とは、一般社団法人人間力認定協会が認定する民間資格です。資格の趣旨は、発達障害児の能力を引き出し、一人でも多くの子どもを自立へ導くことです。発達障害支援関連の資格は数多く存在しますが、児童発達支援士はその中でも最も受講者数が多いといわれています。国家資格ではありませんが、就職活動の際にも十分役立ち、知名度もあるため、ご自身のためにとっておいて損はしません。児童発達支援士を認定する一般社団法人「人間力認定協会」は、児童発達支援士以外に、発達障害コミュニケーションサポーターの認定も行っています。発達障害コミュニケーションサポーターは、発達障害児が社会で通用するようなコミュニケーション能力を高めるためのトレーニング法を習得する資格です。児童発達支援士に加えて発達障がいコミュニケーションサポーターも取得すれば、発達障害支援関連のスキルは中級レベル以上といえるでしょう。

児童発達支援士について理解したところで、試験について深掘りしましょう。どれくらいの料金がかかり、どれくらい勉強が必要なのかは重要です。事前にこのような情報を知り、受験すべきか否か、判断しましょう。

児童発達支援士では、大きく分けて「発達障害に関する専門知識や療育」と「子どもの能力を引き出すアプローチ」の2点を勉強します。専門的な知識のみならず、アプローチ方法にまでフォーカスしているため、現場で役立つ資格です。試験は自宅でネットから受験することができます。パソコンを使うことがベストですが、スマートフォンからでも受験ができます。学習に関しても、動画を見る環境さえあれば、自宅で完了することが可能です。また受験は24時間365日いつでも可能なため、ご自身のタイミングで好きなだけチャレンジしてください。ただし受験の前に申し込みが必要で、申し込み後は1週間以内に受験する必要があります。

児童発達支援士はテキストを基本に勉強します。主な内容は以下の通りです。

1章　発達障害の特性を知る
1-1　発達障害は障害なのか、個性なのか
1-2　発達障害の本当のリスクは二次障害
1-3　発達障害の種類と統計
1-4　自閉スペクトラム症とは
1-5　ADHD（注意欠如・多動性症）とは
1-6　LD（学習障害）とは

2章　支援・療育方法とケーススタディ
2-1　発達障害児の療育とは
2-2　ABA（応用行動分析）
2-3　TEACCH（ティーチ）
2-4　感覚統合療法
2-5　ケーススタディ：１日の流れを見える化しよう
2-6　ケーススタディ：否定語は肯定語に置き換えよう
2-7　ロールプレイトレーニング

3章　脳科学の面から、子供の特性を知る
3-1　子供を伸ばすキーワードは“教えない”
3-2　挨拶・返事で頭がよくなる
3-3　習慣化ネットワークの働きを知る
3-4　子供の幸せを決めるのは学力ではない

4章　人の道に立つための、しつけ教育
4-1　しつけ教育を行う目的とは
4-2　教育と発育の違い
4-3　素直な心を芽生えさせるしつけ
4-4　思いやりの心を芽生えさせるしつけ
4-5　やりぬく力を芽生えさせるしつけ
4-6　しつけを習慣化ネットワークに組み込む

5章　やる気を引き出し、自ら成長していく子の育て方
5-1　やる気を引き出す条件
5-2　子供の自由な発想を大切にする
5-3　学ぶことが何につながるのかをイメージさせる
5-4　誉めるよりも承認が重要
5-5　劣等感を抱かせない

6章　人間力を身につけ、必要とされる子の育て方
6-1　挨拶にプラスアルファをつけられるように
6-2　あきらめない心を育てるための考え方
6-3　自主性と主体性の違い
6-4　コミュニケーション力が最も求められているスキル
6-5　感謝の心が子供の未来を変える

発達障害児の療育は、教育だけでなく医療の分野も学ぶことが必要不可欠です。児童発達支援士はその教育と医療のバランスが程よく、発達障害児の療育に関してしっかり理解できる内容です。また療育だけでなく、一般的な子育てにも役立つ内容といわれています。療育の現場で働いていなくても、子どもとかかわる仕事をする方や、子育て中の方からも人気の試験です。

児童発達支援士を取得するためには、料金がかかります。児童発達支援士の受講料は47,400円です。発達障害関係の資格受講料に比べると、決して高くはない価格帯だと言えます。試験料は税込4,070円です。つまり児童発達支援士を取得しようと考えると、費用は受講料と試験料を合わせて51,470円（税込）ですが、同団体の専用ページから申し込みを行うと10,000円の割引を受けられます。とてもお得に受講できるため、申込は専用サイトから行うのがおすすめです。

支払い方法はクレジットカードと銀行振込です。クレジットカードを使えば、分割払いも可能です。

児童発達支援士の勉強は、基本的にテキストと動画を用いて行います。動画を使って理解しながら、テキストの内容を覚えていく形です。動画のクオリティーは高く、見ていて飽きない工夫がなされています。使用するテキストは130ページ程度で、スマートなため、途中でモチベーションが落ちてしまうことも少ないでしょう。テキストの中身はモノクロですが、イラストや図が充実しており、ポップな印象を持ちます。テキストと動画を使って、1日1時間程度の勉強を積み重ねましょう。

児童発達支援士を取得するメリットはいくつもあります。児童発達支援士が気になる方は、そのメリットを知りましょう。

資格の中には、取得そのものが目的となっており、役に立たないものもたくさんあります。それに比べて児童発達支援士は、療育の現場でしっかり役立つ知識が得られることがメリットです。特に以下の場所で働く人には、知識を仕事に役立てることができるでしょう。

・学童保育
・放課後等デイサービス
・学習塾

児童発達支援士は取得して、すぐに実践に役立てることができる点が大きなメリットです。学習過程にロールプレイトレーニングが含まれているため、そのまま現場で活かすことができます。
また児童発達支援士は療育の現場だけでなく、子どもを相手にする人にとって非常に有益なことが学べます。学習内容としては療育に特化していますが、一般的な子育ての知識等も含まれています。そのため子どもを持つ主婦や、学習指導塾の先生、保育士、教員、スクールヘルパー等にも役立つでしょう。幅広い人に使える知識を提供してくれる資格です。

児童発達支援士は民間資格ですが、履歴書に書くことも可能です。認知度が高い資格のため、療育の現場では加点要素になるでしょう。知識を意欲的に習得している点や、積極性を評価されることが多いようです。民間資格のため、求人応募に必須等の条件はほとんどありませんが、積極的にアピールしましょう。

児童発達支援士は就職活動の際に役立つことも多々あります。放課後等デイサービスや児童発達支援の求人は、どのようなものがあるかをこちらで確認しましょう。

埼玉県の放課後等デイサービスで保育士を募集しています。札幌から九州まで全国に展開している事業所のため、転勤等にも対応可。オーダーメイドの療育で、マンツーマンを中心とした指導を行っているため、児童発達支援士としての能力を活かすことができる職場です。ご興味のある方は療育bizまでお問い合わせください。

【仕事内容】
発達障がいなど、発達に課題を抱える子どもの療育と学習支援をお願いします。一人ひとりに合ったオーダーメイドのプログラムを作成しています。子どもと丁寧に向き合うことができる仕事です。

発達障がいなど、発達に課題を抱えるお子さまの療育と学習支援をお願いします。
個別支援計画、療育プログラムの作成
利用者や家族との面談
関係機関との連携
利用者や国保連への請求
校舎運営　など



【給与】
月給232,290円～303,850円
固定残業代（月24時間分/超過分は別途支給）

【別途支給手当】
通勤手当：上限50,000円/月
皆勤手当：10,000円
家族手当（該当者のみ）
・配偶者：10,000円
・18歳未満の子：5,000円

※職務給制度あり（各職種毎に等級などの定めあり）

【勤務時間】
10：00～19：00
休憩60分
時間外ほぼなし
※持ち帰り業務なし

【休日】
日曜+他1日
※月1回程度日曜のみ休み
2022年度　年間休日120日
2021年度　年間休日105日
月1回程度日曜のみ休み
夏季休暇
年末年始休暇
ゴールデンウィーク
有給休暇（10日、6ヶ月経過後）
育児休業（取得実績あり）
介護休業（取得実績あり）

育児休業の取得率はほぼ100％です！
有給休暇を利用して連休取得も可能です◎

【応募資格】
下記いずれかの資格をお持ちの方
※5年以上の実務経験必須
保育士 / 社会福祉士 / 教員免許 / 児童指導員任用資格
精神保健福祉士 / 作業療法士 / 理学療法士

児童発達支援士は必須ではありませんが、積極的にアピールできます。

【福利厚生】
昇給あり
賞与あり（年2回）
社会保険完備
通勤手当支給
家族手当（配偶者/月1万円、子一人/月5,000円）
住宅手当（1万円/月条件あり）
地域手当（2,000円～1万2,000円/月 ※地域による）
皆勤手当（1万円/月）
マイカー通勤可（駐車場応相談）
正社員登用実績あり
定年制（65歳）
退職金共済加入
退職金制度（勤続3年以上）
受動喫煙対策：館内全面禁煙
転居を伴う異動無し

ありがとうを大事にしている心温まる事業所です。児童発達支援士は必須ではありませんが、知識や経験は活かすことができます。積極的にアピールしましょう。ITプログラムを活用した独自の療育カリキュラムが自慢です。ITに自信がある方や、独自の療育に興味がある方のご応募もお待ちしております。

【仕事内容】
●日常生活支援（マナーやコミュニケーションの指導）
●宿題のお手伝い
●外出レクリエーションの引率
●送迎業務
●その他事務作業　など

【給与】
月給 189,584円 〜 292,500円

【勤務時間】
9:00～19:00の間で1日8時間勤務（休憩60分）

【休日】
週休2日制、日曜日、有給休暇、慶弔休暇、出産・育児休暇、介護休暇、リフレッシュ休暇

【応募資格】
要普通免許(AT限定可)

※下記の、どれか1つの資格をお持ちの方
・児童指導員任用資格
・社会福祉士資格
・精神保健福祉士資格
・小・中・高の教員免許の有る方(元教師や先生だった方、大歓迎です!)
・幼稚園教諭免許のある方
※その他の場合も児童指導員要件に当てはまる場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。

児童発達支援士は手軽に受けられるにもかかわらず、メリットがたくさんあり、コスパの良い資格だとわかりました。この記事で児童発達支援士に興味を持った方は、ぜひ一度チャレンジしてみましょう。療育bizでは児童発達支援士の資格を活かせる職場の求人をたくさん掲載しています。今の職場に不満がある、待遇が悪い等のお悩みをお持ちの方は、一度ご相談ください。療育の就職や転職に特化したサイトのため、その分野に強いスタッフが徹底的にサポートいたします！児童発達支援士の資格をお持ちの方は、チャンスがあるかもしれません。積極的にアピールしてください。